オリンピックの空手組手競技ルールをわかりやすく解説|2020東京オリンピックを楽しむために!

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2020東京オリンピック空手の組手競技は世界空手連盟(WKF)のルールで行われます。

世界空手連盟の組手競技ルールはすごく細かく決められていて、服装から姿勢、禁止行為まで実にたくさんのルールがあります。

PDFで実に67ページ!(組手競技のルールは25ページまで)

世界空手連盟ルール

まあ、こんなPDF見る気にならないと思いますので、簡単に説明していきます。

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組手のルール

組手競技は簡単にいうと、1対1で技を出し合い、時間内にポイントが多かった方の勝ちというものです。

時間は男子3分。女子2分です。

競技のエリアは8m×8mのマット。

階級は体重別に

女子

-50kg、-55kg、-61kg、-68kg、+68kgの5階級制

男子

-60kg、-67kg、-75kg、-84kg、+84kgの5階級制となっています。

ただ東京オリンピックでは男子は75キロ超級、75キロ級、67キロ級、女子は61キロ超級、61キロ級、55キロ級の各3階級になっています。

審判は主審1名、副審4名の計5名です。

組手の試合を見る上で知っておきたいのはスコアリング(ポイント)が中心になると思います。

ポイントは技をきめる難易度によって3点、2点、1点とあります。

一本・・・3ポイント

技あり・・・2ポイント

有効・・・1ポイント

それぞれどんな場合にポイントになるかというと、

一本A・・・上段への蹴り

一本B・・・マットに倒した相手への突き

技あり・・・中段への蹴り

有効A・・・中段または上段への突き

有効B・・・中段または上段への打ち技

ちなみに「突き」と「打ち」の違いは、腕の軌道です。

正拳突きとは言いますが、正拳打ちとは言いません。

また手刀打ちとは言いますが、手刀突きとは言いません。

つまり、腕の軌道が体の正面にまっすぐに出るものが「突き」。

腕の軌道が上、下、左右から出るものが「打ち」ということになります。

だから裏拳も打ち技ということになります。

そしてこれらの攻撃をできる場所が限られています。

  1. 腹部
  2. 背中
  3. わき腹

この7ヵ所です。

だから、脚への蹴り、突きはダメということですね。

それでですね、これが観戦する上ですごく微妙なルールなんですが、ただ蹴りや突きを相手に当てただけではポイントにはならないんです。

何が要求されるかというと

良い姿勢

スポーツマンシップ

創意工夫

残身(動作の美しさ)

良いタイミング

正しい間合い

これらができていないとポイントにならないんです。

これらを判断するのは審判なのですが、技が当たったかどうかを判断するのだって難しいのに、その上、これらのことを見なければならないわけです。

審判は大変です。

空手は特にスピードのある競技なので、国際試合でも誤審は避けられないようです。

スコアリングを言葉で説明してもなかなか頭に入ってこないと思うので、この動画を見てください。

なかなかわかりやすく作られています。

これで時間内(男子3分、女子2分)にポイントが多かった方の勝ちです。

ただし、時間内でも8ポイント差がついたらそこで終了です。

野球でいうコールドゲームみたいなものですね。

ただ、よほどの実力差がないと時間内に8ポイント差がつくことはありません。

ちなみに同点の場合は先にポイントを取っていた選手の勝ちです。

ポイントに関わらず、棄権・反則・失格で勝敗が決することもあります。

組手競技における禁止行為について

禁止行為については2つのカテゴリーがあります。

一応、以下に列挙しておきますが、あまり読む気にはならないと思いますので、よく取られる禁止行為だけ覚えておいてください。

よく取られる禁止行為とは

過剰な接触

何度も場外へ出る

この2つです。

この2つを知っておけば、観戦は十分に楽しめます。

ちなみに禁止行為を繰り返すと、ペナルティがどんどん重くなっていきます。

■忠告:最初の軽い違反に対して

■警告:忠告が与えられている状態での軽い違反に対して

■反則注意:警告が与えられている状態での違反に対して

■反則:反則注意が与えられている状態での違反に対して

そして警告をくらうと、相手に1ポイントが入ります。

反則注意をくらうと、相手に2ポイントが入ります。

重大な違反に対してはいきなり反則が与えられることもあり、その時点で反則負けとなり競技終了です。

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反則の事例

カテゴリー1

  • 攻撃部位への過度な接触技、喉への接触技
  • 腕、脚、股間部、関節、又は足の甲への攻撃
  • 開手・貫手による顔面への攻撃
  • 危険又は禁止されている投げ技

カテゴリー2

  • 負傷を装ったり誇張すること
  • 自ら場外へ出る行為
  • 自ら負傷を受けやすいような行動をとること
  • 自己防衛ができなかった場合(無防備)
  • 相手に得点を取られないよう攻撃をしないで逃げる
  • 相手に攻撃をしかけることなく、相手を掴み投げようとすること又は倒そうとする
  • 掴んだまま、何度も不十分な攻撃を繰り返す
  • 攻撃技をしかけることなく、単なる不必要な組み合い、レスリング、押し合い、つかみあいをすること(クリンチなど)
  • 相手の安全を損なう技
  • 危険でコントロールされていない攻撃
  • 頭部、肘、膝での攻撃
  • 主審の命令に従わないこと
  • 相手選手に話しかけること
  • 相手選手を刺激するような言動・態度をすること
  • 審判団への不作法な態度
  • 道徳に反する行為

団体戦について

オリンピックでは空手種目での団体戦はないのですが、世界空手連盟が主催する世界空手道選手権大会には組手、型ともに団体戦があります。

組手の団体戦は男子は5名、女子は3名の選抜チームによって行われます。

勝者の多いチームが勝ち。

個人戦は体重別に分かれていますが、団体戦はなんと身長、体重無差別で行われます。

なので、対戦順によっては番狂わせが起こる事もしばしば。

戦略、駆け引きが重要になります。

ただ、確かに体が大きい方が有利ではありますが、伝統派空手の場合はフルコンタクト系に比べて、体が小さくてもスピードと技のキレで体の大きな相手に勝てる可能性も高いので、逆に体の大きさが違う選手同士が戦うのを見るのも面白いです。

ちなみに、引き分けがあって勝者数が同じの場合は、チーム全員の獲得ポイントによって勝敗が決まります。

ポイントも同じ場合は、代表者による決定戦が行われます。

オリンピックでも団体戦があれば盛り上がると思うんですけどねえ・・・

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