オリンピックの空手形(型)競技ルールをわかりやすく解説|2020東京オリンピックを楽しむために!

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2020東京オリンピックでの形(型)競技の勝敗判定がどのようになるのか注目していたのですが、採点方式になったようです。

これまでは審判5名による旗上げ方式で勝敗を判定していたのですが、採点方式を取り入れることに決定したようです。

個人的にはすごく良かったなと感じています。

では、形(型)競技のこれまでのルールを見ていくことから始めましょう。

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形(型)競技のルール

空手の形(型)競技は演武で技の正確さやスピードを競う種目です。

2020東京オリンピック形(型)競技のルールは世界空手連盟(WKF)のルールが採用されています。

WKFの形(型)ルールは次の通りです

形競技には個人戦と団体戦があります。

個人戦は男子、女子の部門に分かれて個人の演武で行われます。

団体戦は男女別に3名1組のチームで行われます。

赤い帯を締めたチームと青(白)い帯を締めたチームにわかれて、順番に演武し、5名の審判が優れていると感じたほうの色の旗を上げることで勝敗が決まります。

選手は指定形と得意形の両方を試合で演武しなければなりません。

形はWKFが認めた剛柔、糸東、松涛、和道を基本にした空手の流派のもの85種類から選びます。

最初の2回戦までは指定形のリストからしか選べません。

それ以降はWKFが指定するリストから自由に選べます。

※指定形、得意形のリストは最後に掲載しておきます。

その回ごとの演武が始まる前に、どの形を演じるのかをあらかじめ報告しておく必要があります。

選手は回ごとに違う形を演じなければならず、一度演じた形を繰り返すことはできません。

団体形の決勝および3位決定戦では、得意形のリストの演武を行った後に分解を3分間行います。

※分解とは演武した形が、実際にどのような技術で出来ているのかを3人が具体的にパフォーマンスをすることです。

形の演武では3人が同じ動きをするのですが、分解ではそれぞれが攻撃役と受け役に分かれて、どのような体勢でそれぞれの技を使うのかをスピード感あふれる動きで表現します。

映画での殺陣シーンみたいなものといえば、なんとなくイメージできるでしょうか?

これ、無茶苦茶カッコいいんですよ。

ホントよくできた映画の殺陣のワンシーンみたい。

いや、それよりずっと迫力ありますよ。

こちらの動画は2016年にオーストリアのリンツという都市で開催された世界空手道選手権大会の女子団体形の決勝です。

ちなみに男女とも団体形は金メダル!

その女子の決勝の動画ですが、1分57秒~が分解です。

迫力ありますよね~。

ルールを知らない素人が見ても「カッコいい」と思うはず。

団体形はシンクロナイズドスイミングならぬ、シンクロナイズドKARATEという感じですよね。

ここまで書いておいてアレですが、2020東京オリンピックでは形競技は団体戦がないので、シンクロナイズドKARATEを楽しむことはできません。

組手のルールのところでも書きましたが、ホント団体戦やってくれればいいのにと思います。

団体戦のほうが国別対抗っていう感じが高まるので、絶対見る人増えると思うんですけどね。

まあ、仕方ありません。

形(型)競技の判定基準

勝敗の判定はさっき書いた通り、5名の審判が旗を上げて判定するのですが、審判はどのような点を見ているのでしょうか?

審判の判断基準は次の通りです。

・形の意味を実践的に演武しているか?
・タイミング、リズム、スピード、バランス、極めはどうか?
・極めのために正しく呼吸ができているか?
・集中力はあるか?
・立ち方は正しいか?
・腰を上下することなく動いているか?

これに加えて、団体戦では、掛け声なしで動きを同調できているかという点も重要です。

(東京オリンピックでは団体戦はありませんが)

形(型)競技では反則行為が発生することはほとんどありませんが、演武の途中で止まったり、アナウンスされたのとは別の形を演武した選手は失格となります。

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これまでの判定基準の問題点

最初に書いた通り、東京オリンピックでの形競技の判定は採点方式で行われることになりました。

世界空手連盟(WKF)のルールでは旗上げ方式ですが、採点方式になって本当に良かったと思います。

これまでの旗上げ式の判定は審判の主観によるところが大きく、観戦している人に旗を上げる根拠がわかりにくかったのです。

採点方式の競技といえば、フィギュアスケートや体操などが真っ先に思い浮かびますが、フィギュアにしても体操にしても、「何をしたら〇点」というのが明確に決まっていますよね。

採点方式でもどうしたって審判の主観は入りますが、それでもできるだけ客観的な判定になるようにと採点方式にしているわけです。

これまでの空手の形競技の判定には、観戦している人がどこで差がついたのかわからないという問題点があったのです。

この採点方式は2019年1月にパリで開かれる国際大会から実施される予定です。

オリンピックまで時間がありませんが、この採点方式の判定ルールをぜひとも確立していただきたいです。

記事中で2016年世界空手道選手権大会の女子団体形の決勝の動画を紹介しましたので、最後に男子の形決勝の動画も紹介します。

決勝は今や日本以上の空手大国となったフランスが相手でしたが、本家本元JAPANの勝利でした!

世界空手連盟(WKF)指定形
剛柔 セイパイ、サイファ
松涛 ジオン、カンクウダイ
糸東 バッサイダイ、セイエンチン
和道 セイシャン、チントウ
世界空手連盟(WKF)得意形
剛柔流形(10) サンチン、サイファ、セイエンチン、シソウチン、サンセールー、セイサン、セイパイ、クルルンファ、スーパーリンペイ、テンショウ
和道流(11) クーシャンク、ナイハンチ、セイシャン、チントウ、パッサイ、ニーセイシ、ローハイ、ワンシュウ、ジオン、ジッテ、ス-パーリンペイ
松涛館流(21) バッサイダイ、バッサイショウ、カンクウダイ、カンクウショウ、テッキショダン、テッキニダン、テッキサンダン、ハンゲツ、ジッテ、エンピ、ガンカク、ジオン、ソーチン、ニジュウシホウショウ、ゴジュウシホダイ、ゴジュウシホショウ、チンテ、ウンス、メイキョウ、ワンカン、ジイン
糸東流(43) ジッテ、ジオン、ジイン、マツカゼ、ワンシュウ、ローハイ、バッサイダイ、バッサイショウ、トマリバッサイ、マツムラハバッサイ、コウソウクンダイ、コウソウクンショウ、コウソウクンシホウ、チントウ、チンテ、セイエンチン、ソーチン、ニーセイシ、ゴウジュウシホ、ウンシュウ、セイサン、ナイファンチショダン、ナイファンチニダン、ナイファンチサンダン、アオヤギ(セイリュウ)、ジュウロク、ニーパイポ、サンチン、テンショウ、セイパイ、サンセイルー、サイファ、シソウチン、クルルンファ、スーパーリンペイ、ハクチョウ、パッチュウ、ヘイクー、パイクー、アーナン、アーナンコー、パプーレン、チャンタヤラクーサンクー

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