空手の形(型)競技の試合の進め方

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この記事では、日本での最大の空手組織である全日本空手道連盟の大会での形(型)試合の進め方について説明しています。

全日本空手道連盟は伝統派空手と呼ばれる四大流派(松濤館流・剛柔流・糸東流・和道流)をまとめる組織。

最近ではフルコンタクト系空手でも形競技はあるようですが、ここでは伝統派空手の形試合についてです。

漢字の表記では「」を使う団体・会派、「型」を使う団体・会派がありますが、全日本空手道連盟では「」という漢字を使っています。

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空手の形競技とは

空手の形競技にも組手と同じく個人戦と団体戦があります。

空手の形競技は

古くから伝わる空手の攻防の技を、一連の決まった動きにまとめたもので、四方八方に敵がいることを想定して単独で演じます。

選手は赤の帯と青の帯に分かれて、一人ずつ演武します。

5名の審判員が旗による判定を行い、より多くの旗を獲得した選手の勝ちです。

審判の判定基準は

①一つひとつの動きが持つ技の意味を理解できているか
②立ち方や技の正確性
③パワーやスピード、バランスなど

これらを総合的に判断して、優れていると思う選手の色の旗を上げます。

形の団体戦は3名1組で演武します。

3人で一つの形を同時に演武します。

判定の基準は個人戦と同じですが、それに加えて3人の同調性も評価されます。

ピッタリと息の合った団体形競技はいわばシンクロナイズド空手という感じで非常に見ごたえがあります。

団体戦の決勝戦および3位決定戦では、通常の形演武の他に「分解」という演武があります。

これは時代劇でいうところの「殺陣」のような感じで、形に含まれる受け、攻撃の技術を攻撃役、受け役に分かれて行うパフォーマンスです。

これが超カッコいい!

次の動画は形の世界大会決勝の動画ですが、この動画の2分40秒あたりから「分解」が演武されます。

どうですか。この迫力!

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形試合の進め方

全日本空手道連盟が行う形試合では、流派が違う人が出場します。

流派が違えば、習得している形も違います。

この状態で試合を行うためには公平なルールが必要です。

松濤館流の形で試合を行うとなれば、松濤館流以外の流派の人は圧倒的に不利ですからね。

ということで、決められたのが

  • 指定形
  • 得意形

という分類です。

指定形には「第一指定形」「第二指定形」があり、四大流派の中から、2つの形を指定したものです。

第一指定形

剛柔流・・・セーパイ、サイファ
松濤館・・・ジオン、カンクウダイ
糸東流・・・バッサイダイ、セイエンチン
和道流・・・チントウ、セイシャン

第二指定形

剛柔流・・・セーサン、クルルンファ
松濤館・・・エンピ、カンクウショウ
糸東流・・・マツムラローハイ、ニーパイポ
和道流・・・クーシャンクー、ニーセーシー

と指定されています。

得意形とは、それぞれの流派の形すべて(指定形含む)です。

形の数は流派によって違い、全空連が認めている得意形は

剛柔流・・・10種類
松濤館・・・21種類
糸東流・・・44種類
和道流・・・10種類

となっています。

糸東流が形の数が圧倒的に多いんですね。

これは、糸東流の開祖である摩文仁賢和(まぶに けんわ)が「那覇手」と「首里手」の2つだけでなく、琉球の古武術やさまざまな武術を融和させて作り上げた流派だからという歴史的な流れがあるからかもしれません。

さて、形の試合はトーナメント方式で行われますが、1回戦は「第一指定形」の中から、2回戦は「第二指定形」の中から選んで演武します。

3回戦以降は得意形の中から選びます。

そしてそれぞれの対戦ですべて異なる形を演武しなければなりません。

例えば48名が参加するトーナメントであれば、決勝までに5試合を戦わなければなりませんので、決勝まで進むと、5つの異なる形を演武しなければなりません。

空手の形の試合は、組手とは違った迫力があり、個人戦、団体戦とも楽しめます。

今ではこんな空手少女も現れてきています。

圧巻の演武です。

未来の世界チャンピオンですね。

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