半ドンの意味 仕事や学校が午後から休み(半日休暇)であるという意味
半ドンの由来・語源 ①オランダ語説 「zondag」(ゾンターク)由来説
②午砲説 正午を知らせる「ドン」という空砲由来説
③言葉の変化説 「半土」が「半ドン」に変化した説

半ドンの意味や由来・語源についてさらに詳しく知って、うん蓄を傾けたい方は、ぜひ続きをお読みください。

半ドンの意味

半ドンの意味は最初に書いた通り、仕事や学校が午後から休みになることです。

1876年に公官庁で土曜日が午後から休みになったのが最初です。

今では土曜日は全日休みという人が多いので、半ドンの意味を知らない人も多いようです。

特に平成以降に生まれた人には通じないみたいですね。

次に半ドンの由来・語源について解説します。

半ドンの由来・語源には3つの説がある

半ドンの由来・語源には次の3つの説があります。

①オランダ語説
②午砲説
③言葉の変化説

それぞれ見ていきましょう。

①オランダ語説

オランダ語に「zondag」(ゾンターク)という言葉があります。

「zondag」(ゾンターク)という言葉は、江戸時代末期に長崎出島に伝えられたとされています。

オランダ語で日曜日という意味です。

ゾンタークがなまって「ドンタク」と言われるようになりました。

「ドンタク=休日」という意味で使われるようになったのです。

そして半分の休日という意味で「半ドン」という言葉が生まれたという説です。

②午砲説

午砲ごほうとは、正午を知らせるために撃った空砲のことです。

空砲を撃つときに「ドン」という音がしたこと、正午つまり1日の半分の時点で撃たれたことから「半ドン」という言葉が生まれました。

1871年に午砲の制という制度ができて、大都市を中心に午砲台が設置されました。

午砲台が最初に設置されたのは、皇居旧本丸跡です。

その後、千葉県、新潟県、大阪府、岡山県、長崎県、熊本県にも設置されました。

最初の午砲台が設置されてから5年後の1876年に公官庁で土曜日が午後から休みになりました。

午砲が聞こえた後に休みになるということで、「半ドン=半日休み」になったというのが午砲説です。

③言葉の変化説

1876年に公官庁で土曜日が午後から休みになったことは先ほど書きました。

「土曜日が半分休み」ということから「半土」という言葉が生まれ、それが「半ドン」という言葉に変化したという説です。

どの説が正しい?

半ドンの由来・語源について、3つの説をお伝えしました。

しかし「半ドン」という言葉は民衆の中から自然発生的に生まれたものです。

明治の初め頃から言われ出して定着したのは確実ですが、どの説が正しのかは検証のしようがありません。

半ドンを英語で言うと

半ドン=半日休みは、日本だけのことではありません。

英語にも「半ドン」という言葉に相当する言い方があります。

4つ紹介します。

一番簡単な言い方は「half-day」を使うことです。

I’m working a half-day tomorrow.

他には下記のような言い方があります。

I’m working the morning tomorrow.
午前中だけ働くよ。
I will get off work at noon.
午後は働かないよ。
We have Saturday afternoons off.
土曜日は半ドンだ。

いろいろな言い方がありますね。

半ドンは今では死語|いつからなくなった?

明治時代に公官庁からはじまった「半ドン」ですが、今では死語と言われています。

半ドンが死語となった経緯

半ドンが死語となったのは、週休二日制が普及したからです。

半ドンがなくなったのは、いつからなのか調べました。

土曜日を半ドンではなく、1日休みにした最初の企業は三菱電機と言われています。

1963年(昭和38年)から第1、第3土曜日は休日とする隔週週休2日制を導入。

2年後の1965年(昭和40年)には松下電器産業(パナソニック)が完全週休2日制を日本の企業で初めて導入しました。

そして1980年代に多くの民間企業が土曜日を休日とする完全週休2日制を取り入れました。

1992年(平成4年)には官公庁も完全週休2日制となります。

このように週休二日制が普及しはじめた1980年頃から、「半ドン」という言葉は使われる頻度が低くなっていきます。

決定的だったのは、企業だけでなく、学校教育の現場でも1990年代から、徐々に土曜日休みが増えていったことです。

2002年(平成14年)には公立の小中学校、高等学校は完全週5日制になりました。

これによって「半ドン」という言葉は死語となったようです。

「半ドンは死語」に対する見解

最後に「半ドンは死語」に対する見解について書きます。

「半ドン」という言葉は確かに死語になったかもしれません。

しかし、半ドンがなくなったかというと、そうではないようです。

下記のグラフは、独立行政法人 労働政策研究・研修機構がまとめた、完全週休2日制の採用状況です。

正確なグラフは独立行政法人 労働政策研究・研修機構のホームぺージをご覧ください。

このように、完全週休2日制を適用されている労働者は全体の6割ほどです。

つまり4割近くは完全週休2日制ではないということ。

4割近い労働者は「半ドン」の日があるか、もしくは休みすら取れない状況なのかもしれません。

「半ドン」はまだまだ死んでいないと言えるのかもしれないですね。