正しい正座の仕方と意味、意外な効果とは?【空手の礼儀作法】

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空手の礼儀のひとつ、正座の正しい仕方と、なぜそのようにするのかという意味をご存知ですか?

この記事では、空手の正座から礼の仕方、正座から立ち上がっての礼までについて正しい仕方をお伝えします。

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空手での正座の正しい仕方

正座をするときには、右の膝からついて正座をするようにします。

日本の武士道で刀を扱うときに、左手で刀を持った状態で座っていくときに、左ひざからついてしまうと、刀の鞘が先に下についてしまいます。

そのため右膝から付くようにすると言われています。

礼をする際は、相手に後頭部をすべて見せるのではなく、まわりの空気を察知できるようにして礼をします。

手をつくことに関しても、手のひらをすべてベタっとつけるのではなく、指先だけ付けるようにします。

何が起こるかわからないから油断をするなということですね。

手を置く場所は膝ではなく、足の付け根において背筋を伸ばします。

正座から立つときには、右手にある刀を持って立つイメージで、左足から立ちます。

立った時の礼も、深々と頭を下げるのではなく、まわりの空気を察知できるように頭を軽く下げます。

【動画で解説】

【トリビア】正座の意外な効果

ここからは空手での正座に限らず、正座の歴史、正座の効果などについてみていきます。

正座には実は意外な効果があって、今日から正座をしたくなるかもしれませんよ。

では、参ります!

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正座の歴史

空手などの武道に限らず、茶事や法要などいろいろな場面で必要になる正座ですが、最近の子供の中には正座をしたことがないという子も多いのではないでしょうか。

日本でもテーブルと椅子の生活が当たり前になっていますからね。

私が子供の頃は、法要は自宅にお坊さんが来て、お経をあげていましたが、そのときに長時間(といっても十数分)正座をするのが苦痛で仕方ありませんでした。

いかに足がしびれないように座るかばかりに気をとられて法要どころではなかったのを覚えています。

今では、通夜や葬式もホールで行われるようになり、椅子に座ってというのが一般的ですね。

さて、この正座ですが、日本では大昔から行われていたことのように思っていませんか?

でも、実は違うんです!

正座は実は100年ほど前に礼儀作法として定着したのです。

100年前といえば、日本では明治時代ですね。

確かにテレビで時代劇を見ても、正座ではなく「あぐら」で座っています。

江戸時代以前は大名の正しい座り方は「あぐら」だったのです。

(今では行儀が悪いイメージですけどね)

茶堂の大家である千利休も実はあぐらをかいてお茶をたてていたそうです。

さて、この「正座」がなぜ日本での正しい座り方としてひろまったかというと、明治政府が日本人の正しい座り方を「正座」と決めたからです。

お上からのお達しだったんですね。

これは外国の文化と差別化するために、日本人の座り方として「正座」を選択したようです。

正座の歴史は意外と短いんですね。

では、次は正座の効果についてみていきましょう。

正座の効果①腰痛が治る?

このような本があるのをご存知でしょうか?

「朝30秒の正座」で腰痛が治る

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この本は柔道整復師である整体院の先生が書かれた本ですが、タイトル通り、毎日30秒の正座で腰痛が治るというもの。

なかなか怪しいタイトルではありますが、はじめて2、3日でO脚が治ったという女性もいるようです。

なぜ正座をすることで腰痛が解消されるのか簡単に説明すると次のようになります。

腰痛の原因のひとつは姿勢が悪いこと(体のゆがみ)

正座で太ももの筋肉を鍛えると体のゆがみが解消される

腰痛が解消される

 

ちょっと簡単にまとめすぎましたか(笑)

詳細は本書を読んでいただくとして、実際にこの正座法をやると30秒でも結構キツイです。

30秒の正座なんて楽勝と思うでしょうが、甘い!

この正座法のポイントは足首をつけた状態で、しかも足の指先は1㎝ほど離して正座をするのですが、試しにやってみてください。

最初は「できない!」「痛い!」という人が多いと思いますよ。

そして太ももの内側がブルブル震えてきます。

30秒なんて楽勝なんて思っていても実際やるとかなりキツイです。

でも、これ、続けたら確かに太ももが鍛えらそうです。

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正座の効果②むくみが解消される?

正座の効果2つ目は「むくみが解消される」こと。

特に女性には足がむくむ人が多いのではないでしょうか(最近では男性も足のむくみに悩む人が多いようです)。

このむくみが正座によって解消される!と言われたら信じますか?

むくみの原因のひとつは血液、リンパの流れが悪いことですが、正座をすることによって足の血流が良くなるのです。

先ほど紹介した

「朝30秒の正座」で腰痛が治る

この本の中にも書かれているのですが、正座をすることで足の毛細血管が増えて、血流が良くなるのです。

しばらく正座をしていると足がしびれてきますよね?

それは足の血管が正座をすることによって圧迫されて、一時的に血流が悪くなるからです。

そして正座をしている状態から足を崩すと、今度は一気に血液が流れます。

こうして血流が良くなることでむくみ解消に効果を発揮するというわけです。

むくみがヒドイ人は靴下を脱いだときに、なかなか靴下のあとが消えないじゃないですか?

私もこれ読んだ時、「ホントかよ!?」って突っ込みたくなりましたが、毎日続けているうちに、確かにむくみが軽くなってきたように思います

靴下のあとが消えやすくなったし、なにより立ち仕事をしていても足のだるさが圧倒的に軽くなったんです!

正座の効果③血管がしなやかになる?

さて、正座の効果の3つ目は「血管がしなやかになる」ことです。

これは『世界一受けたい授業』『金スマ』『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』『林修の今でしょ! 講座』などのテレビ番組でも人気の医学博士、池谷敏郎氏の著書にも書かれています。

図解「血管を鍛える」と超健康になる!―血液の流れがよくなり細胞まで元気 (単行本)

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健康意識の高い人は血液をサラサラにするために「DHA」や「EPA」などの血液サラサラ成分といわれるオメガ3脂肪酸を意識して取っている人もいるかもしれませんね。

でも、考えてみてください。

いくら血液がサラサラになっても、血管がボロボロだったら血流はよくならないのではないでしょうか。

どんなにスムーズに走れる車でもボコボコの悪路ではうまく走れないのと同じ。

しかし、池谷先生によると、血管は自ら若返る力を持っているそうです。

しかも毛細血管は増やすことができるらしい!

ちょっと期待できませんか?

血管をしなやかにするのが血管内皮細胞というものから出される一酸化窒素(NO)という物質だそうです。

この一酸化窒素(NO)を分泌させるには有酸素運動(ウォーキングなど)が一番いいらしいのですが、なんと!正座でも同じ効果が期待できるとか。

先ほども書いたように、正座は足の血管を圧迫して一時的に血流を低下させます。

そして正座を崩した瞬間にドッと血液が流れます。

その影響で血管内皮細胞が活性化されて一酸化窒素(NO)が分泌されるという仕組みです。

正座をして足がジンジン、ビリビリするというのは、実は悪いことではないんですね。

しかしやりすぎは禁物のようです。

30秒から1分というのが良さそうですね。

正座を毎日の習慣にすることで、血管が若返って、むくみも解消!といきたいものです。

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ウソ?ホント?正座をすると子供の足が短くなる!

最後に昔からよく聞く「正座をすると子供の足が短くなる」という噂について。

結論から言うと、エビデンスはないようです。

「正座をすると子供の足が短くなる」というのは都市伝説レベルの話です。

ではなぜこのようなことが言われるようになったのでしょうか?

それは、日本人の身長が昔より伸びたことが関係しています。

ここ何十年かの間に、日本人の平均身長は伸びています。

例えば10歳の子の平均身長については、1950年からずっと伸びています。

この時期って、日本の生活習慣や食事が欧米化していった時期と重なります。

正座をする機会も少なくなっていった時期です。

つまり、正座をしなくなった時期と、日本人の子供の平均身長が伸びた時期が重なったため、「日本人の身長が伸びたのは正座をしなくなったからだ」なんてことが言われるようになったんですね。

でも、日本人の子供の身長が伸びたのは、主に食事の影響でしょう。

正座をすると子供の足が短くなるというのは、まったくのこじつけだと思われます。

さらにいうと、身長が高い人の代名詞であるアメリカのバスケットボール選手を想像してみてください。

もちろん彼らは正座をしたことはないでしょう。

でも、確かに背は高いですが、足が長いと思いますか??

足が長いというより胴が長いような気がするのですが・・・

正座をしないから足が長くなったというのはあり得ない話ですね。

-空手のトリビア

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